必要は発明の母であるこれまで、コンピュータ・ネットワークを活用した情報配信システムは幾つも現れ、消えていった。キャプテンシステムや、マルチメディアSTB等、インターネットが普及した今では微塵の欠片も残ってはいない。これらシステムは、それが現れた当初は、何か新しいもの、便利な生活をもたらすもの、、、と期待を抱かせたに違いない。だが、実際は、ほとんど誰の賛同を得ず、やみくもに開発費と町おこしのためにと設置した機器の設備費としての税金を無駄にしただけ、だったようだ。しかし、米国で早くも90年代初頭には商業利用に開放されたインターネットは、前出のクローズドシステムとは、かなり様相が違っていたようだ。
学生がレポートのネタを拾うため、就職情報を収集するため、遊び仲間を募るため、決して上品とは言えないヌードアートを観賞するため、合法・違法であれ音楽や映画のファイル交換をするため、、、と、あらゆるニーズを生み消化してきた。つまり、必要がどんどんと膨張し、市場が拡大し、生き残り、世界で共通化した絶対必需品の通信システムと成長した。ある意味、計画至上主義(共産主義)と市場競争原理(自由主義)を対比させているような感さえある。
さて、今回、提案している、インタネットを利用した電話セキュリティーシステムであるが、私が考える限り、絶対的なニーズから成り立っていると確信している。
誰しも、安心、安全、快適なプライベートな時間を求めているはずであるし、それを妨害する「電話」が増え続けているからだ。
今でさえ、プリペイド式の携帯電話を使ったオレオレ詐欺的なものの横行が激しいのに、インターネット電話の技術を使えば簡単に国境を越えて、しかも費用をかけずに、「悪意」をもった電話もかけることができる、そのような技術が普及しつつある。技術確信のの光の部分と影の部分ということだが、現実におこりつつある問題だ。国境を越えるということは、日本の法の効果が届かなくなる、また警察力が機能しなくなることも起こるだろうし、そうなれば、その増加率と被害は、なんら防止策がなければ、2次曲線的に上昇すると予想できる。
それゆえ、このシステムの市場性には絶対的な自信がある。
また、これはインターネットの入口でもある。
今の高齢者や、まだ熟年層には、インターネットなどには、かかわる必要がない、とお考えの方は多いと思う。しかし、セキュリティーのための道具として捉えらえれるとすれば、そのようなご家庭にも、インターネット・フロードバンドの普及が早まる。
そして、その基板線ができたところで、上流レイヤーであるコンテンツの配信を行うとなれば、どうだろうか?いままでにないインタラクティブ性を活かし、ショッピングや金融の窓口ははおろか、一部介護などにも活用できると思われる。
また、時間と資金力に余裕がある方々のご活用によって、より充実したコンテンツ制作が行えるようになれば、すでにインターネットなどを活用されている方々の層にも、相当魅力的なコンテンツ提供が行えるようになる。
つまり、もともとのニーズがさらに高いニーズを形成する、成長スパイラルを形成することになる。
最初の一歩の部分を、ほんの僅かに提供するのみで、その先の成長には、なんら計算的なものや、計画的なものは持つ必要がない。
市場が生み出す自然の流れに乗ること、それに応えられるモノ・サービスを提供することを第一と考えたい。